★伊之助茎茶の概略
新芽の葉と葉の間の部分から出来る。味はすっきりで香りは若葉の香り。根から吸収された養分の通り道の為、旨みも多い。湯温は比較的高めでOK。
★詳細
1芯2葉~4葉をつなぐ部分から出たもの。茶摘みの初期ではあまり出ず、中期から後期にかけて茶葉が硬くなるに従って出来るものである。香りは、若葉の青々とした香りが特徴で、味はすっきりとした飲み口。熱いお湯で淹れても渋み・苦みは少ない。お湯の色は濁らず、澄んだ緑色を呈している。茶の養分の通り道であるため、アミノ酸(旨み)は、比較的多く感じられる。棒茶、雁が音(かりがね)、白折(しらおれ)など色んな呼び方がある。昔から「茶柱が立つと縁起がいい」と呼ばれる茶柱は、この棒茶をさしている。ただ、近年は、土瓶でお茶を飲む習慣が減りつつあるので、茶柱を見る機会も少なくなってしまった。
(一般的には・・・)
煎茶を選別する際に回転篩の上に出た荒茶を静電気を利用した電気選別機や色を見分ける色彩選別機により、色の白くなった、水分の少ないお茶を集めたものを茎茶と呼ぶ。茎茶は、お茶の芽が小さいときには、ほとんど出て来ないが、茶芽が生長するに従い産まれてくるものである。昔は、ピンセットで茎茶を拾っていたが、現在は、電気を利用して茎茶を選別している。煎茶に比べて味の濃さはないが、すがすがしい香りや若葉の匂いが特徴である。味は、薄いが飲みやすいメリットがある。2葉目と3葉、3葉と4葉をつなぐ箇所が茎茶になってくる。
(増田伊之助茶園では・・・)
新芽を指で折り曲げれば、茎茶がどのくらいあるかが大体予想をつけることが出来る。良い荒茶は、煎茶が美味しいと茎茶もそれにつれて美味しいと言われている。